キャリアアドバイザーの仕事内容11種類【現役転職エージェント管理職の私が職種解説】

キャリアアドバイザーとは?仕事内容 未来のキャリアアドバイザー

キャリアドバイザーに興味を持っているあなたには、こんな悩みがありませんか?

あなた
あなた

キャリアアドバイザーってどんな仕事なの?

あなた
あなた

キャリアアドバイザーって、どんな業務が難しいの?

あなた
あなた

キャリアアドバイザーって、どの位の期間でできるようになるの?

たくの
たくの

次のような経験をもつ私が、あなたの悩みに答えます

  • 現役の転職エージェント管理職
  • キャリアアドバイザーとして実務経験は5年以上
  • キャリアアドバイザーの育成に関わってきた経験

キャリアアドバイザーのイメージって、「求職者の面談をする人」くらいじゃないですか?

面談以外に何をやっているのかは、イメージが付きづらくないですか?

私自身も、人材紹介業に携わる前ではよく分かっていませんでした。

もっと言うと、人材紹介会社の面接を受けるまでフワっとしたイメージしかありませんでした。

ただ、具体的なイメージがあった方が面接では有利です。

なぜなら、質疑応答が具体的に行えることで、志望意欲が伝わるから。

本記事では、現役転職エージェント管理職の私が、経験を踏まえあなたの疑問に答えてきます。

あなたの転職可能性を最大化するためにも、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

この記事を読むメリット
  • キャリアアドバイザーの業務全体のイメージを持てる
  • キャリアアドバイザーの理想と現実の狭間の苦労まで理解できる
  • キャリアアドバイザーに求められるコアスキルの正体をつかめる
  • キャリアアドバイザーとして成長する将来のセルフイメージが深まる

キャリアアドバイザーとは求職者を転職成功に導く職種|主な仕事内容は11種類

キャリアアドバイザーとは

人材紹介会社においてのキャリアアドバイザーは、求職者を転職成功に導く役割を担います。

なぜ「アドバイス」ではなく、「成功に導く」なのか。

それは、人材紹介会社は転職を”成功”させなければ”報酬”を得られないから。

成功報酬ビジネスだから、ということです。

求職者が紹介先企業に入社して初めて紹介料が得られる、という構造的背景があります。

なので、キャリアアドバイザーは”成果”につながるかで求職者を見極めます。

見極めた上で、濃淡をつけながら求職者対応をします。

一般の人
一般の人

どんな求職者にも一生懸命サポートしてくれるんでしょ?

というイメージとは、ギャップがあるかもしれません。

キャリアアドバイザーの仕事内容

主な仕事内容は次の11種類。

  1. 初回のキャリア面談
  2. 求人の紹介
  3. 求人応募の意思確認(再面談)
  4. 履歴書、職務経歴書の添削
  5. 求職者との面接日時調整
  6. 面接対策
  7. 面接後の意向確認
  8. 求職者との内定条件調整
  9. 入社意思の確認
  10. 退職交渉サポート
  11. 入社準備サポート

求職者一人当たりの初回のキャリア面談から入社意思確認までにかかる期間は、1か月半~2か月ほど。

1か月当たりに面談を担当する人数は、20~25人程度。

1日に一人くらいのペースです。

一日の業務の流れは、次の通り。

キャリアアドバイザーとは求職者を転職成功に導く仕事|主な仕事内容は11種類

求職者の面談時間に合わせて、就業時間がずれ込むことが多いのが特徴。

そのため、フレックスタイム制を導入している会社が多い。

そうしないと、毎日10時間労働になってしまうので…

ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?

あなた
あなた

キャリアアドバイザーの仕事内容って、どの会社でも同じなの?

【答え】会社によってかなり違う。

なぜなら”キャリアアドバイザー”という言葉自体が、公に定義された言葉ではないから。

具体的には、キャリアアドバイザーが担当する業務領域とリクルーティングアドバイザーが担当する業務領域が、会社によって異なります。

もっと言えば、アシスタントが担当する業務領域も異なります。

この業務領域の設計をどのように行っているのかは、面接で必ず確認しておきたいところ。

一方で、言葉の似ている”キャリアコンサルタント”は、国家資格によって定められた”独占名称”です。(職業能力開発促進法第三十条の三

会社によって業務範囲は異なりますが、まずは”全体概念を理解しやすい”基本的な定義で捉えましょう。

あなた
あなた

キャリアアドバイザーって、どんな業務が難しいの?

キャリアアドバイザーの仕事内容のうち、もっとも難しいはキャリア面談業務

11種類のキャリアアドバイザー業務の中で、もっとも難しい業務は”キャリア面談”です。

その理由は、次の2つ。

  • 【理由①】短時間で求職者との信頼関係を作らなければいけないから
  • 【理由②】信頼関係を作るためには、多くのスキルが必要だから

スキルは、基礎スキル応用スキルに分かれます。

基礎スキルは、次の3つ。

  • 【必要なスキル①】ロジカルさ
  • 【必要なスキル②】コミュニケーション能力
  • 【必要なスキル③】提案力

基礎スキルについては、こちらで詳しく解説しています。

【知れば単純】キャリアアドバイザーに必要な3つのスキル

応用スキルには、次のような項目があります。

  • 【応用スキル①】コンサルティング技術の体系的知識
  • 【応用スキル②】求人情報や転職市場の網羅的情報提供
  • 【応用スキル③】求職者の特性別対応

詳しい説明は割愛しますが、「とても奥深い業務なんだ」と理解してもらえればOKです。

私も多くの面談を経験し、多くの失敗をしながらスキルを培ってきました。

たくの
たくの

面談の最後まで信頼関係が作れなかったなぁ…

たくの
たくの

〇〇に対する説明足りなかった(多すぎた)なぁ…

そんな悔しい思いをたくさんしてきました。

ベテランのコンサルタントでも、実力を出し切れないことがあります。

なぜなら、一人として同じ求職者はいないから。

イチローだって打率は3割です。

一方で、最初の面談で失敗すると、成約率に致命的な悪影響を与えるという厳しい現実もあります。

最初で失敗すると取り返すことは難しい、ということです。

それほどまでに、重要かつ難しい業務だということです。

ちなみに、私は初めて面談をした時は、緊張しすぎて吐きそうになりました笑

だからこそ、喜びやりがいも大きい仕事なんです。

ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?

あなた
あなた

初回のキャリア面談を成功させる”コツ”はある?

【答え】”聴く力”を鍛えること

なぜなら、最も即効性が高いから。

”しゃべる”ことよりも、”聴く”ことの重要性と影響度の方が大きい。

もちろん、大前提としてスキル習得には時間がかかります。

しかし、”聴く力”はキャリアアドバイザーの”姿勢”次第。

”姿勢”だけなら、すぐに変えやすい。

そして、結果に大きな影響がでる。

一生懸命聞き、本質を捉えようとする」姿勢が、聴く力を引き上げてくれます。

あなた
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できる気がしないんだけど、どの位でできるようになるの?

キャリアアドバイザーは仕事内容が”こなせる”までに半年かかる職種

「ルール通りに対応できる」というレベルであれば、3か月程度でできるようになります。

「求職者に合わせて対応できる」ようになるには、半年

「求職者の信頼を得られる対応ができる」ようになるには、1年かかります。

運転免許と同じで、免許が取れてもいきなり”乗りこなす”レベルにはならないですよね?

「ルール通りの対応」は、運転免許で言うところの”仮免”の状態。

ベテランから見れば、「危なっかしい運転」をしている状態です。

毎日失敗を重ねて、半年ほどでようやく慣れてくる。

色々な道路のパターンや悪天候の中での運転も経験し、1年経つとようやく「安心して乗れる」レベルになります。

そんなイメージです。

ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?

あなた
あなた

習得期間を短くできる方法はないの?

【答え】求職者とのコンタクト回数を増やすこと

なぜなら、コンタクト頻度が上がれば、経験数が短期間のうちに上がるから。

運転する頻度を上げるということ。

コンタクト回数の増やし方は次の通り。

  • 【方法①】スカウトなどでキャリアアドバイザーとして自ら多くの接点を作る
  • 【方法②】リクルーティングアドバイザーでも求職者とのコンタクトの機会を作る

単純計算で、1日1名の面談予定のところを、1日2名対応していけば、半分の期間で成長することができる。

分業型の転職エージェントにおいては、キャリアアドバイザーはリクルーティングアドバイザーを経験してから、異動しているケースが多い。

難しいのは、多くの分業型エージェントでは、リクルーティングアドバイザーが求職者へコンタクトすることは”原則禁止”となっていること。

ただし、”求人への応募意思確認”や”面接対策”のタイミングでは、求職者にコンタクトする余地が生まれやすい。

このタイミングを切り口に、リクルーティングアドバイザーであっても、可能な限り求職者にコンタクトを取り、経験を積んでおく。

そうすれば、キャリアアドバイザーとしての立ち上がりスピードを上げることができる。

まとめ:キャリアアドバイザーの仕事内容全体イメージを捉えればスタートダッシができる

キャリアアドバイザーの全体像を捉え、スタートダッシュができる準備をしよう

それでは、今日の内容を振り返ります。

人材紹介会社においてのキャリアアドバイザーとは、求職者を転職成功に導く役割を担います。

キャリアアドバイザーの主な仕事内容は、次の11種類。

  1. 初回のキャリア面談
  2. 求人の紹介
  3. 求人応募の意思確認(再面談)
  4. 履歴書、職務経歴書の添削
  5. 求職者との面接日時調整
  6. 面接対策
  7. 面接後の意向確認
  8. 求職者との内定条件調整
  9. 入社意思の確認
  10. 退職交渉サポート
  11. 入社準備サポート

11種類のキャリアアドバイザー業務の中で、最も難しい業務は”キャリア面談”です。

その理由は、次の2つ。

  • 【理由①】短時間で求職者との信頼関係を作らなければいけないから
  • 【理由②】信頼関係を作るためには、多くのスキルが必要だから

スキルは、基礎スキル応用スキルに分かれます。

基礎スキルは、次の3つ。

  • 【必要なスキル①】ロジカルさ
  • 【必要なスキル②】コミュニケーション能力
  • 【必要なスキル③】提案力

応用スキルには、次のような項目があります。

  • 【応用スキル①】キャリアコンサルティングの体系的知識
  • 【応用スキル②】求人情報や転職市場の網羅的情報提供
  • 【応用スキル③】求職者の特性別対応

ルール通りに対応できる」というレベルであれば、3か月で慣れます。

求職者に合わせて対応できる」ようになるには、半年

求職者の信頼を得られる対応ができる」ようになるには、1年かかります。

あなたがキャリアアドバイザーの業務イメージがつかめて、チャレンジをするためのひとつのキッカケになれていれば嬉しいです。

あなた
あなた

よし、じゃあ転職活動してみよう!

と思ったあなた。

ちょっと待ってください。

転職活動は”戦略”を間違うと、大きく結果が変わります

行動するに当たっては、次の記事を参考にしてみてください。

あなた
あなた

キャリアアドバイザーに関する基礎知識をもっと固めておきたい

というあなたは、こちらを読んでみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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